日本では国際競争力を強化するために抜本的な教育方針の改正が打ち出されました。
そのため、高校生の英語の授業も大きく変化することになりました。
どういった授業になっているのか?を知っておくことは非常に大切です。
内容を知ったうえで対策を考えていきましょう!
結論:高校生の英語の授業
英語の授業 | 週4回程度 |
授業スタイル | 英語で英語の授業 |
単語数 | 今までの1.5倍に増加 |
学校の目標 | 生徒の50%が 英検準2級程度 |
英語の科目 | 英語コミュニケーション |
4技能を身につけることが重要
授業では「話すこと」に重点が置かれています。
アクティブラーニングを取り入れた為、生徒同士で話し合って答えを出すような授業が主となります。
学校以外でも英語の勉強を
クラスの人数を考えると生徒一人一人への指導時間は少ない。
生徒どおしでの会話を重視した為、文法を理解する時間は減っている。
また、総勉強時間のわりに教科としての進む速度は早い。
これらをふまえると学校の授業だけで成績を保つことはかなり難しい。
そのため、オンライン英会話などを利用すると効果的だ。
2022年度から大きく変化
国としての英語の目標は国際競争力を強化するために「グローバルな人材育成」が掲げれらています。
私たちは今まで教育課程で英語の授業を受けてきました。
ですが自分の周りで実際に英語を話せる人ってあまりいないのではないでしょうか?。
日本人に足らない部分として考えられているのが
- コミュニケーション能力
- 異文化間理解能力
この二つが課題となっています。
そのため、2022年度から高校の英語の授業は大きく変化することになりました。
高校生の英語の授業
英語の授業自体が大きく変化したのでしっかりと確認してみましょう!
引き続きオールイングリッシュ
中学校から導入されたオールイングリッシュによる授業。
英語を口にする機会がすごく増えるので効果は確実にあるだろう。
高校では自らの意見を英語でしっかりと表現する必要がある。
すでに中学校で学習したので英語での会話がある程度できる前提となっています。
中学英語が理解できていない場合、もはやついていけないと予想できる。
習得する単語数
高校で学習する単語数は1,800語程度だったが、1,800~2,500語ほどに増えた。
小学校~高校卒業までに今までは合計約3,000語だった。
現在は4,000~5,000語を習得することになる。
1.5倍程度に増量となっている。
単語については自主的に覚える努力が必要と言えるだろう。
アクティブラーニング
中学校でも授業ではアクティブラーニングが採用されてきました。
具体的な手法からどんな感じかを理解することができると思います。
手法
グループワーク・ペアワーク
生徒を少人数のグループやペアに分けて、それぞれで課題について話し合って答えを出す。
あらかじめグループを作っておけば授業中でもすぐに取り組めるので、最も体験する機会が多い方法。
ロールプレイ
生徒に特定の役割を与えて演じさせることで、それぞれの立場からの視点で考え方などを体験して学ぶ。
店員とお客などが良く使われるシチュエーション。
プレゼンテーション
生徒が発表資料を作って、他の生徒の前で発表をする方法。
対話・討論路(ディスカッション)
教室内で特定のテーマついて対話や話し合いをして考えをまとめて理解を深める方法。
他にも議題について討論して、最終的に勝者を決めたりする場合もある。
問題解決
特定の問題を提示して、生徒たちに問題解決策を考えさせる。
その過程において知識やスキルを学習する。
アクティブラーニングのメリット
アクティブラーニングが採用される理由はいくつかあります。
学習定着率が良い
勉強したことがしっかり身につきやすいということですね。
ただ聞いている授業よりも「自分たちで考えて答えを導きだした場合」しっかりと記憶に残りますよね。
発見や異なる視点、創造性を得られる
- 答えを得るために積極的に調べる
- 他の人の全く異なる意見
- 新しい切り口での発表を知ったとき
このように様々な刺激を受ける可能性が高い。
自ら知りたいという意欲や興味といった学習意欲につながる。
授業の内容
高校の英語の授業
授業時間 | 50分 |
1週間の授業数 | 約4回 |
年間 | 約140コマ |
国際基準であるCEFR
(通称セファール)に沿って学習内容が考えられました。
CEFRとは?
ヨーロッパの言語共通参照枠
その言語を使って何ができるか?を計る言語能力の尺度
そのため4技能5領域という考え方で英語を理解します。
英語の科目としては2種類。
英語コミュニケーション
1・2・3
コミュニケーション能力を強化する科目。
与えられた情報や考えなどを明確に理解して、状況に応じてしっかりと英語を活用できるようにすることが目標です。
4技能5領域を総合的に扱う。
4技能は一つでも欠けていると成り立たない。
「総合的に全ての能力を同時に強化していく」必要があります。
5領域とは
- 読むこと
- 書くこと
- 聞くこと
- 話す(やり取り)
- 話す(発表)
英語の勉強は小学校・中学校で行ってきた英語の基本4技能
さらにプレゼンテーションが追加されて5領域となった。
学習内容としては下記のようなもの。
読む技能
メールや広告、新聞や書類など書かれている内容や意図を正確に理解する能力を強化する。
語彙力や文法を理解する力が必要となる。
聞く技能
スピーチや討論、ニュースなどを聞いて内容を理解し、聞き取った内容から質疑応答や感想を述べるなどする。
しっかりと聞き取れて、内容を理解できる力が必要となる。
書く
対話や説明を聞く、または読むなどした後に、その情報から自分の考えや気持ちを根拠を含めながら文字に起こす。
4技能が総合的に育っていないと結構難しい。
話す(やりとり)
討論や講義、ニュースなどの情報を聞いて、他の人に内容を伝えたり、自分の考えや気持ちを相手に伝える能力を強化する。
話す(発表)
テーマについて情報をわかりやすく、自分の考えや気持ちを含めて説明する。
論理的でわかりやすく、それを英語で話す必要がある。
テーマについて正確に理解できていないとできない。
論理、表現 1・2
英語によるグローバルな発信力を身につける。
相手と意見や考えを伝え理解し合うことができるコミュニケーション能力を身につけることが目的です。
こちらも基本的には5領域の強化が目的で、少し角度が違うと思ったらいいでしょう。
文字通り論理的に話し表現する力をつける
話す(発表)能力を伸ばすための
- スピーチ
- プレゼンテーション
話す(やり取り)ではクラス内で討論
テーマについて改善点や意見、主張などを理由や根拠を含めて相手に伝える。
その結果、論理的なセンテンスで話すことができるようになる。
書く能力では
論理的に自分の考えや気持ちを文章として書く能力を高める。
高校英語の目標値
高校英語の目標値としては
ちゃんとおしゃべりできる実用的な英語、いわゆる使える英語を身につけることが求められています。
具体な数値が掲げられています。
生徒の50%が英検準2級相当の実力が身につけさせること。
これが目標値となっています。
習得時間は足りていない
英語を習得するためには3,000時間必要と言われています。
実際には英語を習得する為の時間が足りない。
学習時間 (時間) | |
小学校 | 157 |
中学校 | 350 |
高校 | 495 |
合計 | 1050時間 |
※高校生は2科目もあるので全部履修したと仮定しました。
学校ではコミュニケーション能力を求められるのでグループで英語による会話を重視します。
文法を理解するための時間は意外と少ない。
大学入試も変化が訪れる
2025年度の大学入試から新指導要領を基準とした「大学入試共通テスト」が行われる予定です。
過去問題は対策にならないため、しっかりと実力が必要となるだろう。
判断力・思考力・表現力が問われます。
オンライン英会話がおすすめ
学校以外での学習を追加しないと身につかないし、ついていけないのが現状と言えます。
学校の英語の授業は難しそうに見えますが、しっかりと英語の基礎を身につけておけば学校の英語など大した問題ではなくなります。
おすすめなのがオンライン英会話。
価格が安く、送り迎えの必要もない。
できるだけ早く始めておきたいところです。